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放置すると大変?妊娠以外で生理がこない原因とは

生理がこないと悩む女性 生理がこないと悩む女性

妊娠の可能性がないのに、予定日になっても生理がこないと不安に感じていませんか。生理期間中はココロもカラダも不安定になりがちなので、「こないでラッキー」と思うかもしれません。しかし、その状態を放置してしまうと大変なことになる可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、正常な生理の仕組みや、妊娠以外で生理がこない原因、生理がこない状態を放置したときのリスクなどを説明します。

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生涯で450〜500回!?正常な生理の仕組みとは

生理がこない理由とメカニズムについて学ぶ女性

昔と比べると、現代女性は初潮が始まる年齢が早まっているのに閉経は遅くなり、さらに妊娠・出産回数が減ったため、生涯を通して生理の回数が増えています。初潮から閉経まで平均35〜40年間、毎月生理期間が5日間とすると生涯で約6年9ヵ月間、回数にすると約450~500回も生理と付きあわなければなりません。

 

そもそも、生理は妊娠しなかった場合に、不要となった子宮内膜を排出するためにおこるものです。まず始めに、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンの作用で、卵巣にある原子卵胞のひとつが成長を始めます。また、卵胞の発育にあわせて卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜も少しずつ厚みを増していくのです。この卵胞ホルモンの分泌量がピークになると、黄体化ホルモンが分泌されて卵胞から成熟した卵子を排出します。これが排卵です。

 

排卵後、卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモンを分泌します。すると、妊娠した場合に備えて子宮内膜が柔らかく変化し始めます。その後、受精卵がくるのを待ち、受精卵がこなければ子宮内膜が不要になります。不要になった子宮内膜は、血液とともに体外に排出されて生理がおこります。

 

女性のカラダはこのサイクルを繰り返しており、正常な1回の生理周期は25〜38日間隔です。このうち、生理期間が3〜7日間であれば生理が順調であると判断できます。

 

>生理周期がバラバラのときの計算方法は?

生理がこないときにカラダにおきていること

生理が不規則になった場合、女性のカラダでは一体どのようなことがおきているのでしょうか。生理がこない場合、卵子が育っていない、または排卵がおこっていない可能性が考えられます。

 

卵子が育たずに子宮内膜が作られないと、女性ホルモンが分泌されません。また、子宮内膜が育っていないので、生理もなくなるのです。

 

一方、排卵がおこらないといつまでも子宮内膜を作り続けることになります。子宮内膜が厚くなりすぎると表面が剥がれて出血する場合もありますが、これは本来の生理ではありません。出血があるので生理がきているように勘違いしてしまいがちですが、カラダの中では子宮内膜が増殖を続けています。ため込まれた子宮内膜はがんになるリスクが高いこともわかっているため、注意が必要な状態です。

 

>早期発見が肝心!子宮頚がんと子宮体がん

生理がこないときのカラダの状態を知ろうする女性

ダイエットも原因に?生理不順(月経不順)をまねく原因とは

過度なダイエットで生理が予定通りにこない女性

10代であれば、まだ性機能が未熟のため排卵がおこらないこともあります。また、更年期になると卵子が育たなくなるため、女性ホルモンの分泌が減少します。若い女性の場合は、過度の体重減少、激しい運動、ストレスにより生理不順になる場合もあります。

 

極端に体重が減ったり、栄養不足が続いたりすると、カラダが危機的状況と判断して、妊娠しないように脳から指令が出されます。初期の段階であれば排卵がおこらないだけですが、この状態が長期化すると卵子の発育も、女性ホルモンの分泌もなくなるため注意が必要です。

 

また、何らの病気が原因で、生理不順(月経不順)になることもあります。代表的な病気としては、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症、甲状腺機能障害などがあげられます。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群は、20代以上にみられる排卵しない要因のひとつ。排卵しにくい体質であるものの、女性ホルモンが分泌されなくなるケースはほぼありません。

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症は、プロラクチンという授乳のためのホルモンの分泌量が増える状態です。本来、プロラクチンは出産後に分泌され、母乳を作り排卵しないようにさせるものです。しかし、高プロラクチン血症になると出産していないのにプロラクチンが分泌されてしまうため、生理がこなくなってしまいます。

甲状腺機能障害

甲状腺機能障害は、カラダ全体の新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンの分泌に異常が生じている状態です。甲状腺機能障害になるとカラダにさまざまな症状があらわれるだけではなく、生理不順になることがわかっています。

放置するとどうなる?あなどってはいけない生理不順

毎月訪れる生理は、ココロもカラダも不安定になり憂うつになることも多いため、「生理がこないならそれはそれで良い」と放置しがちですが、生理不順にはさまざまなリスクが潜んでいます。

 

代表的なものに、骨粗しょう症があげられます。卵子の成長とともに分泌される卵胞ホルモンには、子宮内膜を作るだけではなく、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病の予防効果や、骨をもろくするのを予防する効果もあります。そのため、卵胞ホルモンが分泌されなくなると、骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクが高まります。

 

また、生理がこない状態が3ヵ月以上続くと、慢性的な卵胞ホルモン不足状態になるため、妊娠しにくくなります。さらに、子宮体がんの発症原因となることもわかっているため、生理がこない期間が続いている場合は、一度婦人科で検査を受けるようにしましょう。

 

>女性ホルモンの働きと分泌促進方法

婦人科系の病気が原因で生理がこないこともある

生理がこないときは病院に行くべき?

生理がこないためカレンダーで遅延日を確認している女性

少しでも妊娠の可能性があれば、まず妊娠検査薬で確認します。市販の検査薬の最適な使用タイミングは、生理予定日の1週間後以降です。生理不順であったり生理予定日がわからなかったりする場合は、性交渉から3週間後を目安に検査しましょう。

 

妊娠検査薬の結果が陰性で、生理予定日を2週間すぎても生理がこなければ婦人科に行きましょう。ただ、普段は定期的に生理がきていて1回だけ遅れている場合は、過度な心配はいりませんが、不安な場合は医師に相談を。

 

普段から生理が不規則の場合、排卵がない可能性もあります。20才以上または妊娠を希望する場合は、早めに受診しましょう。3ヵ月以上生理がこない場合、排卵していない可能性が高く、さらに女性ホルモンの分泌もない可能性が高いため、年齢にかかわらず病院で検査を受けましょう。

どんな検査をする?婦人科に行く前に知っておきたいこと

婦人科では、まず医師による問診があります。このとき、基礎体温表を持参すると、どの時期にホルモンが不足しているのか推測しやすいため、医師のスムーズな診断に役立ちます。スマホのアプリなどで基礎体温や生理周期を記録している場合は、必ず医師にその旨を伝えましょう。

 

問診後、卵巣の状態や子宮内膜の状態を調べる内診や超音波検査、採血による女性ホルモンの検査などがおこなわれます。婦人科に行く余裕がない場合は、まず基礎体温だけでも記録するようにしましょう。高温期と低温期がわかれていれば、排卵があると判断できます。排卵があれば、そこまで心配する必要はありませんが、3ヵ月生理がこないときは病院で検査を受けましょう。

 

>基礎体温の正しい測りかた

生理がこないため婦人科で診察を受ける女性

婦人科検診は妊婦じゃなくても重要!

婦人科検診をおすすめする医師

生理不順が続いているときに、「まだ若いから病気ではないだろう」と自己判断するのはとても危険です。妊娠して初めて婦人科を受診したときに検査で子宮頚がんがわかり、子宮摘出により妊娠を諦めざるをえなかった人もいます。

 

以前は子宮頚がん発症のピークは40〜50才代でしたが、現在は20〜30才代の女性にも多くみられ、そのピークも30才代後半になってきています。良性の腫瘍であっても悪性腫瘍になることもありますし、子宮内膜症を放置してがんを発症してしまうこともあります。自分のカラダを守るためにも、何か不安なことや気になる症状があれば、勇気を出して婦人科検診を受けましょう。

 

>はじめての婦人科で気をつけることは?

【記事監修医】
西山紘子先生
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院/産婦人科医

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